メッシ劇場 アルゼンチン初戦の感想

 通院が早く終わり、メッシ3発全部生で観られた。アルゼンチンの安定。すごい、と言うしかない。アルジェリア応援で観ていたが、アルゼンチンの完成度は目を見張る。ディフェンスから攻撃までの合理性。まさに無形の幽玄。厳かなファンファーレまで観ずに試合を見終えた。

 モンゴル代表がボールで遊ぶ、こねるのと、メッシが遊びを魅せるのと。やはりサッカーをやった経験、年数が違う。常にボールタッチしている感じだ。それがいい状況判断とパス、トラップ、シュート、全てを連れて来る。

  一人特別に気が利いていれば、周りが学び、連動して行くのがアルゼンチンサッカー。メッシがタクトを中盤で握り、ディフェンスラインに落ち着きを、中盤に保持と変化を、前線では自ら3点。文句ない。ハットトリックとは何かを見せてもらった。

 メッシは「万人が万人に対して狼」にはしない。フィールドの角度、配置を基に、有機的連関なのか、ゴールへの意志の調和だろうか、とにかく解説者が名付けられない妙趣があった。「神の見えざる手」アダムスミスではないが、メッシがボールを触れば、道が開く。とおりゃんせの陰鬱も無い。ほぼ完璧だ。

  メッシはハーモニーを生める。これは我欲だけでない社会関係を作る。メッシがボールを失わないので、全選手が1回ボールをあずけて、ポジションと判断を的確にしていく。ゲームメーカー。そして決定力。フランスの政治哲学の論文では、ハーモニーなどない、せいぜい、パス交換だけだ、という論調だったが、ハーモニーはこの世にメッシが作れる。アルゼンチンは今回も強いチームだね。

 



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