名月音楽祭 杉山タケル&トゥッティーズを追いかけて
(2023年の文章を採録します。アルバムも発売されましたので。)
くにたちハッポン、旭通り沿い2階、初めての店だった。⼊った瞬間、優しさを感じた、マスターの声のやさしさ。⼀番前の席を⽤意して下さっていたので、写真を⽬の前で撮れたのである。
くにたちには21歳の時から出⼊りしている。今は⻤籍に⼊られた伊豫⾕先⽣にお会いしてパスタをご馳⾛になった店はまだあった。
三⽇⽉書店という古本屋にはモンゴルの縦⽂字の本さえあったが、今はライヴのことを書きたい。
杉⼭タケル&トゥッティーズ、
杉⼭さんの⾳の多彩さ、今井良英さんの決然としたカホンを叩く⾳、シンバルを叩く⾳、歌いだ すトム・サヤナギさんのサックスとフルート、響いて伸びてゆく⼤槻サトミさんのアコーディオン、そして新メンバー堀⽥秀顕さんの安定した⼒強いベース⾳。
五⾊融け合って、じょじょにグルーヴを描き出すまでの、新曲を含めた9曲の⾳の流れ、選曲、 順番の良さ。安定感、安⼼感のある進⾏だった。
昭和歌謡のテープを聴きながら、南の島で作った曲だという「今⽇は昭和で揺れましょう」、その歌の調べからゆったりライヴハウスに⼼が浸っていった。
「⾚い花」という歌を聴いて、思い出した。
「パール」というラヴソングも久々に聴いた。杉⼭さんのファーストアルバムに⼊っていた。
ぼくは通例、⾳楽の部分だけを書くことが多いが、このバントは融け合うのがいい。
杉⼭さんが 傑出したギターテクニックを⾒せるだけでなく、トムさんの艶のある吹き出しと伸びて⾏く⾳、 etc.etc. 連なり融け合うバンドなのだ。
だんだん昇りつめてグルーヴしてくる。
背中を伸ばし、⾜が宙をそよぎ、⾳に合わせ、そして客席との歌声のやりとりも。
休憩後は、⽉かげ星くず団。
のっけから元気で開放感のあるタカシ団⻑のギターヴォーカル、ワカさんの明るい声、いいバンドだと感じた。今井良英さんは前半と引き続きの出演、今度はドラムセットで叩く。ベースの坂内カスタムさんには実直な⾳の中にもテクニックが踊っているのを感じた。
⾼円寺グッドマンでのライヴにいらっしゃっていた時の、団⻑とワカさんを思い出すとともに、
やはりステージに⽴たないとミュージシャンはわからない、スゴイと感じた。 後半、「不思議の国のアリス」の演出から歌いだされた歌には、ワカさんに⼋代亜紀のような声の底の確かさを感じた。団⻑の、「リフ」というのだろうか、ギターが⼼地いい。
最後の⽅はあまりに盛りだくさんの歌と、お酒の2杯⽬に眠くなってしまったが、はっぽんを出ると辺りはもう暗く、国⽴の夜は賑やかに⾒えた。
(このライヴと高円寺グッドマンでのライヴ音源を合わせたアルバムが発売されました。ぜひ、お聴きいただければと思います。以下のリンクをご覧ください。よろしくお願いいたします。)


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