ロイコとレダ

 


『マカル・チュードラ』はステップのジプシー遊牧民の話で、モンゴルの話ではないが、遊牧民のメンタリティ、ステップを描いているように思う。

ぼくはネットで英語訳を見つけて何度も読んでいる。ゴーリキーのこの作品に出てくる、Loykoという名前のバンドを2002年にパリのCDブティックで見つけて以来。

 

ロイコは、英雄で狩りから戦争までなんでもできる。歌も歌える。レダは女性で、いろんな男が寄って来るがかなり傷つけて追い払う、嗤う。

ロイコがレダを見つけ話し、緊張で笑い話をすると、レダが「ロイコ、あなたもそうなの」と言う。くだらないのと。嗤わないが。

それで英雄ロイコは自由しか知らないから凍りつく。

自分が支配されているのを感じ、悩んだ末、レダを刺す。

レダは、「こうなるのはわかっていた」と言う。

レダの父親がロイコを刺して、2人は白鳥になって飛び去る。

ゴーリキーはすごいストーリーテラーだ。

 

本当に男と女が出会ったら、主導権争いになる。これはロイコとレダの間で、レダをロイコが刺し、レダの父親がロイコを刺すところまで行った。メンタルで女性に男性は勝てず、物理的攻撃に出る。そして娘が大事な父親はロイコを殺す。

これが論理的な帰結で、笑い話と緊張緩和があるからこそ、カップルは成り立つが、世俗的で美ばかりではない。それでいいんだ。でも、美には憧れが残る。それもそれでいい。

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