空飛ぶ亀のお話
ジブリルおじさんは言いました。
「わたしは子どもたちを見ると、天国に上る羽根をみんなに上げたいんだよ」と。
そして、こういうお話を始めました。
ある日、天国の、雲の上の神様が、地球にいるすべての鳥たちを天国に招きました。
みんな、全ての鳥です。全国、津々浦々の、世界中の鳥です。
みんな喜んで、その話をしていました。
その時、一匹の亀が、それを聞いて、
「おおい、俺も、鳥たちよ、連れて行っておくれよう」
と言いました。
そこで鳥たちは、一羽一羽、羽根を分けて上げました、亀さんに。
世界中の鳥たちの羽根です、たくさんの羽根です。
それでみんなで天国に飛んで行こうとしました。
その時亀が、
「ありがとう、鳥のみなさん!ところで神様が天国で、みなさんの名前を聞いたらどう答えますか?」
「俺は、超特急ハヤブサ号、」「わたしはナヨナヨ、ナイチンゲール」、みんな自分の名前をつけましたが、亀は、
「わたしは、皆さん全ての人のおかげで空を飛んで天国に行けるので、『みなさんすべて』という名前にしたいと思います!」
と答えて、天国にみんなで飛んで行きました。
そこでです。
天国に、空の上につくと、雲の上に着くと、神様は、あらゆる美味しいフルーツ、あらゆる妙なる音楽、あらゆる楽しいものを揃えて、鳥たちに、
「さあ、これらのものを味わっていいですよ、これは『みなさんすべて』のものですから」と言いました。
そしたら、鳥たちは、「あれ、『みなさんすべて』という名前のやつがいるぞ!ちぇっ、つまんねえ、あのフルーツ全てはあいつのものか、亀のやつ!」と怒ってしまいました。
そして鳥たちは、1枚1枚と羽根を亀から取って地上に帰っていきました。
亀は全てのフルーツを食べて、ものすごい大きな亀だったので、食べれたのですが、パンパンになってでっぷりしていたそうです。それでも、1羽の鳥だけ、ほんの小さな赤ちゃん鳥が、まだ天国に残って亀さんの傍でどうなるかなと見ていたそうです。
それで、亀が、
「もうそろそろ地球に戻りたいんだよなあ。でも、羽根がないんだけど、どうしたもんかなあ」と、赤ちゃん鳥に言うと、
「困ったね。じゃあ、ぼくが飛んでって、パパに聞いてくるよ」と。
それで、下界に、地球に、地上に降りた小鳥が、それをパパ鳥に言うと、鳥たちは怒っていて、
「あらゆる、とがったもの、突きさすもの、それを並べておこう」と言ったそうです。
それで、小鳥が亀に、
「ジャンプして降りるしかないみたい」
と言うと、亀は、
「そうかわかった」
と飛んだところ、
もう地球上では、つきさすもの、とがったものが、亀をぐしゃぐしゃにしてしまい、
小さな塊にしてしまい、それを神様はまたつないで亀にしたそうです。
だから亀の甲羅は、小さな部品の集まりみたいになっているんだよー、
というのが、ジブリルおじさんの話でした。

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