23歳の詩

 

否定(2003)

 

ぼくには頼るべき本棚がない

ぼくには耳にしたい言葉がない

ぼくは声をおぼえていない

あの日のあの人の声をおぼえていない

心と体を奪われた悪鬼の骨を打ち響かせても聞こえない奥底の声

言葉はみんな壊れた みんな壊れた。

 

 

解題

凄まじい孤独と怒りを滲ませる詩だと思う。

23歳のときだけ詩人だった。

ヴェルレーヌの翻訳と漢詩の日本語訳からスタートした。

自作の詩も数篇ある。

 これはその一つだ。


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